アミューズトラベルはウェブサイト閉鎖すべきでない

先週の万里の長城遭難事件直後から、御社ホームページ、支店ブログへのアクセスができなくなっている状態が続いています。報道によれば、観光庁の自粛要請にもかかわらず事故直後の11月8日よりペルーの登山ツアーが出発しているそうです。そのような状況下で…

観光庁、登山ツアー企画の50社超を立ち入り検査へ

登山ツアー企画の50社超を立ち入り検査へ 観光庁 :日本経済新聞 登山ツアー企画の50社超を立ち入り検査へ 観光庁 2012/11/13 12:30 中国河北省の万里の長城付近で日本人ツアー客3人が死亡した遭難事故を受け、観光庁は13日、国内外で登山ツアーを企画・主催…

アブナイ登山ツアーを見極める7つの視点

万里の長城遭難事件の続報を目にするたびに、アミューズトラベル社に対する失望が深まるばかりですが、旅行会社を責めるだけではなく、消費者もいいかげんな会社かどうかを見極めるリタラシーを身につけなければいけないでしょう。報道によると、会社は当初…

アミューズトラベル社の気象遭難防止対策

万里の長城遭難について、大変痛ましく報道をみています。 現地は52年ぶりの記録的な大雪とのことで捜索が難航していたようですが、 さきほどのニュースでは行方不明者が遺体で発見されたとのことです。3年前の大雪山遭難事故を踏まえて、同社は気象遭難を防…

アミューズトラベル社のツアー運営体制

万里の長城遭難事故の続報によると、ガイドの人選は、去年入社した中国国籍の添乗員や現地の旅行会社に任せ、会社としてガイドの名前や経験などは把握していなかったそうです。 万里の長城 会社でコースの下見行わず(NHK News Web) 11月5日 19時24分 中国の…

大雪山遭難の旅行業者「アミューズトラベル」業務停止期間に営業活動、観光庁から厳重注意を受ける

観観産第622号平成23年3月8日 アミューズトラベル株式会社 代表取締役社長 板井 克己 殿観光庁観光産業課長鈴 木 昭 久厳 重 注 意 書 貴社は、旅行業法(昭和27年法律第239号)に基づき、観光庁長官より、平成22年12月16日から平成23年…

アミューズトラベル本社営業所の業務停止命令〜大雪山遭難事故のその後

北海道・大雪山系のトムラウシ山で昨年7月、登山ツアー客ら8人が死亡した遭難事故で、観光庁は15日、ツアーを企画した「アミューズトラベル」(東京都千代田区、板井克己社長)に対し、本社営業所の業務を16日から51日間停止するよう命じた。 観光庁によると…

秩父山中における多発遭難事件について

今回のエントリは大雪山遭難事故とは直接の関係はないのですが、数日の間に同じ山域で9名が命を落とすというショッキングな出来事についてコメントをいたします。7月25日に秩父の山中で発生した死亡事故について、所属組織が次のように声明を出しています。 …

トムラウシ山遭難事故調査報告書のまやかしと盲点

前回でもご紹介しましたが、トムラウシ山遭難事故調査報告書(最終報告書PDF)がこの三月に発表されています。 報告書の盲点―それは登山ガイド業界や旅行業界に蔓延する登山計画を軽視する風潮に実質的なメスが入っていないことです。(3/8追記 http://www.i…

日本山岳ガイド協会 トムラウシ山遭難事故最終報告書まとめる

日本山岳ガイド協会が3月1日にトムラウシ山遭難事故最終報告書(PDFファイル)を公開しました。 http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf あの事故が発生してから8月中旬までの約一ヶ月の間、私は自分なりに考えた提言をこのブログにまとめてきまし…

大雪山遭難事故当日の事実経過について(アミューズトラベルの認識)

あの日からもう三週間もたつのですね。 私の心はいまだにあの岩だらけの登山道をさまよっているかのようです。さて、最近までずいぶんお世話になった事故の考察サイトの北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 今回の事故について戸田新介様のご意…

今後のツアー登山はどうあるべきか〜参加者の問題 その3

前回まで、 トムラウシ遭難の教訓1〜ツアー企画の問題点 - + C amp 4 + において、ツアーを企画する会社側の問題点について考え、 トムラウシ遭難の教訓2〜ツアーガイドの問題 - + C amp 4 + において、ツアー会社が実際の登山運営管理を委託するガイ…

今後のツアー登山はどうあるべきか〜ツアーガイドの問題 その2

ツアー登山の課題〜ガイドの資質について 前回は、自分自身の過去の経験を踏まえて、ツアー会社がとくにプランニングにおいてマネジメント能力を強化すべきだという意見を述べました。 計画ないし業務指示書がしっかり立てれられていれば、ガイドの負担は軽…

今後のツアー登山はどうあるべきか〜ツアー企画の問題点 その1

先月16日から17日にかけて発生したトムラウシ山遭難事故から2週間以上たちました。 この事故に大きな関心を寄せていた私は、さまざまな初期報道からは事実経過がどうしても飲み込めず、矛盾を整理するために、ありとあらゆるニュース報道を漁っていました。…

Sub eightの管理人との関係が突然悪化(8月3日ごろ)

その後、戸田さんの質疑が第三回まで公開し終えた段階の8月3日ごろから、ウェブサイトの管理人のsilvaplaunaさんが突然、私に対して猜疑心をむき出しにするようになりました。 swanslab 様いろいろお世話になりました。多田ガイドはじめ関係者の皆様には、こ…

生還者戸田新介さんの回答に対するコメント(7月31日〜8月3日)

silvaplauna様 質問のとりまとめとご連絡、ならびに議論の場のご提供、ありがとうございます。 戸田様 お客さんの自己責任論に違和感を覚えていらっしゃるお気持ち、私も同感です。 ツアーでは通常、すべてリーダーが判断します。もしかりに、下山口のバスで…

北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 | 甲 武 相 山 の 旅に書き込んだスワンのこれまでのコメント一覧その2

生還者戸田新介さんとの一問一答

戸田新介様 はじめまして。私は今回のガイドのひとりの多田くんの直接の先輩ではありませんが、彼のかつての所属クラブの登山を通じて、彼の人となり、登山に対する考え方など、ある程度しっている人間です。それだけに今回の事件は愕然とさせられました。戸…

7月16日にトムラウシを目指していた他のパーティの動向についてのコメント

silvaplauna様下記のNHK解説委員室ブログによれば、 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/23738.html(1)なぜ出発したのか。当日の朝、悪天候のなか、ガイドたちは予定より30分遅れて出発することを決断しました。この時点での天気予報は、「曇り、…

携帯電話の通話エリアに関するコメント

トムラウシ周辺の携帯電話の通信環境について、一言コメントさせてください。私も北海道を離れてだいぶたちますので、せいぜい5年ほど前の情報ですが、以下のような認識でした。条件:ドコモムーバ使用ヒサゴ沼〜北沼→圏外 トムラウシ山頂(ほんとの山頂部で…

ツアー会社の責任についてのコメント

もっとも私は単に計画というより、ツアー企画そのものの姿勢、理念に相当問題あったのではないか、つまり金儲けばかりが先行していたのではないか、と想像しています。おこるべくして起こったのかもしれません。このへんは身近にいたヒトがツアーの実態を明…

パーティ評価に関するコメント

リーダーは現場でパーティの評価のアップデートに努めたか、弱い人の言葉に耳を傾けたか 今回の事故は,いろいろな要因があると思いますが,防止には,「先導者である山のプロのガイドがそうでない人への理解を深めることが必要である」と思います。・・・中…

天気判断・進め方に関するコメント

予備日の可能性は? ・別ルートからのアミューズパーティが当日ヒサゴ小屋に宿泊することになっていたため、遭難パーティは小屋での停滞判断をあえてしなかったのではないかとの趣旨の五郎右衛門さんの意見を受けての回答 何度もすみません。 遠まわしにいろ…

ルート評価についてのコメント

生還者数名がコマドリ沢〜登山口まで8時間かかっている理由 もっとも早くに下山できた前田和子さんでさえ、コマドリ沢分岐付近で遭難の第一報を発してから、短縮登山口まで8時間もかかっていますが、これほどまでに時間がかかった最大の要因は何だと考えられ…

登山計画(プランニング)に関するコメント

登山計画作成とは行程表と装備表の二枚のことではない silvaplauna様何度もコメント欄を汚して申し訳ございません。登山のリスクマネジメントはおよそ3つの構成要素から成り立っています。 ひとつはルート評価、第二に天気・進め方の戦略、第三にパーティ評…

北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 | 甲 武 相 山 の 旅に書き込んだスワンのこれまでのコメント一覧その1

Preface これまで、私は北海道大雪山系 トムラウシ山 大量遭難を考える。 | 甲 武 相 山 の 旅という遭難事故の考察サイトに数多くの書き込みをしてきました。 ここで書き込んだ私自身のコメントをテーマ別に整理して再構成することにいたしました。その理由…

登山に関連したエントリ一覧(過去ログ)

http://d.hatena.ne.jp/mescalito/20000630/p1 http://d.hatena.ne.jp/mescalito/20000701/p1 「ヨセミテの思い出1、2」エルキャプの登攀エッセイhttp://d.hatena.ne.jp/mescalito/20030920/p12003.9.20 文部省登山研修会せっぴ崩落事故の報告書をうけての…

自己紹介および投稿リスト

本ブログ執筆の経緯 トムラウシ山で発生した前代未聞の夏山遭難を契機に2009年8月初め頃まではSubeightというウェブサイトのコメント欄を間借りしてコメントをつづけておりましたが いつまでもよそのサイトにお邪魔するのもご迷惑と考え、ここに改めてまとめ…